寒い時期になると、ニュースやネット、SNSなどで「猫バンバン」という言葉が飛び交い始めます。

2014年の冬、日産自動車が「寒い朝には猫などの動物がエンジンルームに入り込んでいることがあるので、フードを叩いてみましょう」という注意喚起を公式ツイッターやFacebookに投稿したところ、大反響を得ました。そこで翌2015年には同様の内容を「#猫バンバン」というハッシュタグをつけて投稿したところ、大きく拡散されました。これがきっかけで、2016年1月より正式に「#猫バンバンプロジェクト」というキャンペーンを行いました。

だいぶ広まってきた猫バンバンですが、ここで改めて猫の習性を認識し、猫バンバンすることの大切さを確認したいと思います。

○猫バンバンってどんな行為?

日産自動車のホームページには、「クルマに乗る前にボンネットを軽くたたき、エンジンルームやタイヤの間に猫がいないか確認するアクション#猫バンバン」と記載されています。

暖かい場所や、狭い場所が好きな猫は、駐車している車のエンジンルームに入り込んでしまいます。
車のエンジンルームやタイヤの間というのは、雨や風が入りにくい上、他の場所に比べ、狭くて暖かい場所です。猫が好んでしまう場所なんですね。

入り込んでしまった猫は、人間がクルマに近づいても気づきませんし、入り込んだ場所が動くとも思っていませんので、そのままそこに留まっています。もちろん人間の方も見えない猫の存在には気付けません。

そしてそのままエンジンをかけて車を走らせてしまったら・・とても痛ましいことになりかねません。JAF(日本自動車連盟)の発表によると、2018年1月中に起きた「猫が自動車に入り込んだトラブル」による出動件数は19件にのぼりました。

そんな事故を防ぐために、猫バンバンという行為が猫好き、車好きの人々を中心に広まっています。

○どこから入ってしまうの?

車種によって違いますが、車のエンジンルームの下には猫が入り込めるようなスペースがある構造になっています。わずかな隙間なのですが、猫には入れてしまうような隙間のようです。
ちなみに最近の車はなるべく小動物が入らないようにエンジンルームの下にカバーがしてるものも多いようなのですが、それでも絶対入れないとは言い切れないのです。

○出来ればボンネットも開けて

エンジンルームやタイヤの間にいる猫に人間の存在を知らせる方法として、ボンネットを叩く行為、これが猫バンバンですが、警戒心が強い猫であれば、バンバンされた音に驚いて車から離れたり、鳴き声を上げたりするかもしれません。でも実際これだけだと猫が出てきてくれない場合もあります。
入り込んでいる猫は圧倒的に子猫が多いそうですが、まだ若い猫は大きな音にびっくりして固まってしまったり、より奥へと入り込んでしまうようで、効果が無い事が多いらしいのです。
ツイッターなどでも、車を走らせていたら猫の鳴き声がして慌ててボンネットを開けてみたら子猫が隠れていた、などという報告が少なからず投稿されています。
なので車を運転する前には「猫がいるかも知れない」と、必ず点検をすることを習慣にしましょう。車の周りを回って確認し、鳴き声が聞こえないか耳を済ませ、ボンネットを叩いたり、ドアを閉める時に大きな音を立ててみたり、クラクションを鳴らしたりなど。そして出来ればボンネットも開けて確認してください。

○猫を寄せ付けない対策も効果的です

屋外の場合には、市販の猫よけグッズを使ったり、猫の忌避剤(薬剤などの臭いで侵入を防ぐ)などを使ってガードするのも1つの対策です。

○寒い時期だけ、猫だけ、ではありません

エンジンルームやタイヤの間は、冬だけでなく夏の暑い時期でも、猫にとっては過ごしやすい場所のようです。日差しが遮られ暗く狭い場所は、猫にとって隠れ家のように落ち着く場所なんでしょう。また、猫だけでなく、ネズミや蛇、はたまた鳥が巣を作ったりする事例もあるのだそうです。
冬だけでなく、1年中気をつけるようにしましょう。